心理学から学ぶ最初と最後の重要性~初頭効果と親近効果とは?

  • 何事も第一印象が重要!
  • 伝えたいことは最後にまとめて強調した方が良い!

最初と最後って何かと注目されますよね。

議論をする際にも、最終的には最初に出た意見が通りやすかったり。

シェイクスピア曰く「終わりよければ全てよし」なんていう言葉もあります。

僕も学生時代、部活動の練習試合をする際は「最初と最後の試合は特に重要だから気合いれていくぞ!」と、よく先輩や監督から言われました。

 

最初と最後が重要視される理由。

それは心理学によって説明することができるんです。

 

実は「最初と最後」というタイミングは、2つの心理効果「初頭効果」「親近効果」によって強く印象付けられています。

この2つの心理効果をひと言で表すならば、

  • 初頭効果:「第一印象が強い」
  • 親近効果:「最後の印象が強い」

 

今回はこの2つの心理効果をもとに、「最初と最後の重要性」について解説していきます。

初頭効果とは

初頭効果とは、最初に入ってきた情報が後の情報に強く影響を及ぼす現象のことです。

心理学者ソロモン・アッシュ氏の実験によって提唱されました。

実験内容

ある人物の特徴を形容詞で表し、2つのグループに分けて順に見せます。

 

一つのグループには、

  • 知的ー勤勉ー衝動的ー批判的ー頑固ー嫉妬深い

もう一方のグループには、

  • 嫉妬深いー頑固ー批判的ー衝動的ー勤勉ー知的

 

全く同じものを順番を逆にして見せた結果、2つのグループの人物への印象は真逆のものとなりました。

第一印象によって、後に見せられた特徴への印象が変わったんですね。

 

「議論をする際にも、最終的には最初に出た意見が通りやすい」というのも、この初頭効果によるものです。

一番最初に出された意見が強く印象に残ることで、その後の意見に影響を及ぼし、最終的には一番最初の意見が通る。

 

このように、最初の情報が強い影響力を持つのが「初頭効果」です。

親近効果とは

親近効果とは、最後に入ってきた情報が強く印象に残り、最終的な判断に影響を及ぼす現象のことです。

その性質ゆえに、終末効果とも呼ばれます。

心理学者N・H・アンダーソン氏の実験によって提唱されました。

実験内容

実際に行われた裁判をもとに模擬実験を行い、

 

一方に2回証言をさせ、その後もう一方にも2回証言をさせる。

結果、陪審員が下した結論は、後に証言した側が有利なものとなりました。

 

次は同じ内容で2回の証言を6回に増やし、もう一度行ったが、

結果は先程と同じように後に証言した側が有利なものとなりました。

この実験から、「違う情報源から多くの情報を与えられると、最後に得た情報に最も影響を受ける」ということが分かったんですね。

 

「伝えたいことは最後にまとめて強調したほうがいい」というのは、親近効果によるものです。

乱雑した情報の中では、最後にまとめられた情報が強い影響力を持ちます。

初頭効果と親近効果の優先度

「初頭効果」と「親近効果」この2つの心理効果を並べたとき、

一体どちらの方が優先度が高いのか疑問に思いますよね?

この2つの心理効果は、真逆の性質を持っています。

 

最初と最後、より影響力強い影響力を持っているのかと問われれば、

一概には言えない」です。

 

というのも、人間の脳は最初と最後の両方が記憶に残りやすい特性を持っています。

ですので、「初頭効果」と「親近効果」のどちらを優先すべきかは、その状況によります。

大事なのは最初と最後の両方に気を配ることなんですね。

2つの心理効果の使い分け

2つの心理効果の優先度は、その状況によるといいました。

それは、それぞれ効果的に作用する場面が違うからです。

初頭効果が効果的な場面

  • 並列した情報を扱うとき
  • 情報源が少数のとき
  • 自分の話に対して相手の興味が薄いとき
  • 対象が自信家のとき

初頭効果が特に効果的に作用するのは、会議のときや、プレゼンを行う場合です。

同じような情報が飛び交う場では、一番最初に出された情報の影響力がつよくなります。

また興味が薄い相手に対しては強烈な第一印象を与えることで、自分の話に興味を持ってもらうという意味でも有効です。

対象が自信家というのは、自分の考えに自信を持っているが故に、後から入ってくる情報に対して嫌悪的な印象を持つ傾向にあるからのようです。

親近効果が効果的な場面

  • 反論や相反する情報を扱うとき
  • 情報源が不特定多数のとき
  • 自分の話に対して相手の興味があるとき
  • 対象が流されやすい人間のとき

親近効果が特に効果的に作用するのは、セールスや意見をまとめるときです。

真逆の意見を述べるときは、後から出された情報に上書きされる傾向にあります。

何かを売り込む際はデメリットを最初に述べ、後からメリットをかぶせることでメリットの部分の印象が強くなり、購買への後押しとなります。

自分の話に興味がある人であれば、最後まで自分の話を聞いてくれるため、最後にまとめた情報を受け取ってくれやすいです。

伝え方でも印象は変わる

場面によって効果的な心理効果は変わりますが、伝え方によっても効果的な心理効果は変わってきます。

「初頭効果」が効果的な場面であったとしても「しかし」や「ですが」といった反対意見を述べる際の接続詞を使った場合は、

「親近効果」がつよくなり、最後に入ってくる情報の影響力がつよくなります。

まとめ

  • 初頭効果:初に入ってきた情報が後の情報に強く影響を及ぼす現象
  • 親近効果:最後に入ってきた情報が強く印象に残り、最終的な判断に影響を及ぼす現象

最初と最後が重要視されるのは、こういった心理効果によって裏づけされたものだったんですね。

実際第一印象や、最後に抱いた印象はなかなか消えないですよね・・・。

最初と最後に気をつければ、話し上手書き上手に近づけるかもしれません。

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